2017年11月16日木曜日

武道家が問う!護身体術に対する疑問!「素人でも巷の護身体術を極めれば実戦で使える」は本当か?








一時自叙伝を休止して、色々と記事を絡めていきます!


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では、本題に参ります!

今回のお題は、

「格闘技・スポーツ的バッググラウンド=経歴も無い「素人=一般人」が、巷の護身体術を訓練したところで実際に実戦で使用する事は可能なのか?」

答えは残念ながら否!

私は以前から徒手格闘術というものは、習得に年月を要するのと、基礎体力訓練、身体動作訓練、技術訓練の徹底、精神の練磨に至るまで徹底的に行わないと実戦で使えない、と言ってきた。それこそ、地道な鍛錬の積み重ねである。 





これは実際に格闘術訓練をやってきた、またやっている人間ならば分かるはずである「常識」だ(これが分からなければバカである)。




↓巷の護身術団体にてセミナーを受講後「この技術は使える!」と思っていた受講者が現実を見せつけられる動画。





では、今回は分かりやすいように動画を紹介しながら説明していく。

世界中でセミナーを開いているその道で知らない者はいないと言われる「超有名」護身術専門家、フレッド・マストロ。こう来たらこう来る、という徒手格闘技術を提供している。デモを行っている間は「受け手」はやられたい放題である。


↓ナイフ術の後、徒手格闘術を紹介するフレッド。こんなマジカルな技が果たして実戦で通用するのだろうか?12年前にフルボッコになっているのに? 


フレッド(背の低い方)が体力、気力、技術共に絶頂期にある12年前、彼はリングの上でフルボッコにされていた。 


この動画が出てきた時(恐らくアンチからだと思う)、受講者ら、フレッドを崇めている者達から悲鳴が上がった。だが、それでも出てきた言葉は「私たちは彼が強いからとかそういった事は気にしない」であった。

彼が良い講師であることは間違いないのであろうが(指導するのと実戦するのは違うので)、しかし、私たちが冷静に見極めなければならないのは、その技術が「本当に対犯罪に使えるのか否か」「生存率を上げるための訓練として正しいのか否か」「どんな種類の襲撃者にも使えるのか否か」である。

これ以上でも以下でもないので、「冷静に見ている&現実を知っている格闘技・武術経験者」からすれば、フレッドのやり方は気に入らないのだと思うし、この技術は使えない!となってしまうのだと思う。

対ナイフ体術の難しさを教授しているフレッド。超至近距離からの刺突や斬りつけを素手で防ぐのはまず不可能に近い、という事を教えている。これについて私の意見も同様である。護身のプロとして正しい物の見方だ。



襲撃者のナイフ術が優れていれば護身体術が意味をなさない事を告げるフレッド。護身体術によるブロッキングから捌きをすり抜けて斬りつける、刺すという「プロのナイフ術」を紹介しているフレッド。圧巻である。



ナイフ術に関しては問題が無いとみられるが、問題は、対ナイフ護身体術の方である!


↓護身体術の基礎を混ぜて教えるフレッド。喉やアゴへのストライク、膝蹴りと、急所を的確にとらえているも、「巷の護身術でありがちな」ナイフを持った手に対するストライクを実践するフレッド。  

 

襲撃者のナイフ術(技術力)握力・筋力、体格や気迫、精神状態、ポジション(立ち位置)、ナイフを持った手や体のアングル、初動作、そして環境や状況等に「かなり左右される」ので、「運よく出来るかどうかかけるのであって」確実性を「保証するものではない」といえる。
第一、ストライクしようとしたところで、都合よくその位置に手があるとは限らないし、万が一ミスをすれば喉を刺されてお陀仏である。護身術として使用するのならば確実性=生存率が上がる方法で無ければならない。
いずれ、動画でフレッド・マストロの対刃物体術について「使えない旨を」公開する。  少々お待ち頂きたい。


以下動画にて殆どの事はすでに伝えているので現時点は参照して頂きたい。








ではなぜフレッドはこういった技術を教え続けているのか?という疑問が上がってくる。
 これはあくまで、「私の推測」だが、今や護身術産業はうなぎのぼりである。完全にビジネスとして成り立っている。 
あの海外クラブマガはイスラエルの地にて対テロ講習を開き、現時点で何万人もの受講者を受け入れ懐の中はウッハウハ。

完全な護身特需であり、現在の世界中の対テロ状況を鑑みても、「今を逃さない手は無い、ビッグビジネスチャンスだ!」と言っても過言ではない。

であるならば、何か受講者を引き付けるもの、スーパーテクニック(偽だが)が必要なのだ。 
 そこで注目されるのがアクション映画である! 



人間であれば「スーパーマンになりたい!」「武術の達人になりたい!」等変身願望があるのが常である。

 であるならば、そういった「格好良い技術」を見せつけ、商品化し、売りつければ良いだけだ。 
こういった技術を見て、「カッコいい~」「私も身に着けたい!」となれば占めたものである。 商品としての護身技術。 
そこには「本当にサバイブできる技術」は関係が無い。 

むしろ本当にサバイブできる技術は「人間臭く」「手段を選ばず」「地味で」「アクション映画とはかけ離れた」技術であることが多いのだ。

↓映画「レイド」の対マシェット(山刀)シーン。これは、ファンタジーの世界であると割り切る事。殺陣の世界である。


↓2対1のマシェット所持の襲撃者との闘い。テコンドー、空手等打撃武術経験者が戦う!対武器に対する現実的な護身体術は近接格闘では無く、以下のような打撃系格闘技だろう。常に距離を取りながら蹴り技を繰り出す!だが、それでも完全に撃退するには無理があったようだ。


↓対複数対凶器の動画。果たしてあなたは既存の護身体術で生き残ることが出来るか?やはり催涙スプレー等護身具及び防護盾、身の回り品の出番だろう。


↓マシェットを持ったギャングに車を襲撃される動画。豪州はシドニーでも同様にトライアッドギャング(中国系)が多く出没し、複数でマシェットによる襲撃事件は多く発生している。


↓ギャングにより襲撃される男性グループ。
「事前察知から」一気に「間合いを取り離脱した」男性らは助かっているが、察知が遅れ、かつ「マシェットを手で受けディスアームしようとしている」男性だけが滅多切りにあっている。
襲撃者に対しその場にとどまる前進する、手で受けようとすることは死を意味する。
この動画に巷の対凶器体術の完全敗北を見た。






以上が「素人が巷の護身体術を習得すれば玄人を撃退できるのか?」「素人が巷の対刃物体術を習得すれば対応できるのか?」であった。 では、逆にバックグラウンドがあってかつそういった巷の護身体術を訓練すれば「鬼に金棒」的な言い方をする人間が要るが、実はそれもデタラメである。

それは巷の護身体術の技術が凄いのではなくて、バックグラウンドでの訓練が肉体的に精神的に、また技術的にあなた自身の身体能力を向上させているだけだ。要は「巷の護身体術、技術が優れていると思ってしまうのは錯覚でしかない」という事。

そして、いくら徒手格闘技術を磨き、実戦に臨んでも、襲撃者が複数で有ったり、自身より肉体的もしくは技術的に優れていれば結局は後手に回ってやられてしまう事になる。

となると、最も良い選択肢とは、格闘技・武術を極め身体動作の向上を目指し(サブ的な役割として)、その上で危機管理術、兵法を極め、そして必ず護身具訓練(法治国家は)、法的に問題ない国であれば武器術訓練(銃器やナイフ等の強力な)、バッグ等を使用した防護盾訓練を極めるべきである。

これらが正しい護身術訓練と言える。

だが、何度も言うが、時間や環境、状況等から格闘技や武術が極められない方や、虚弱体質等身体的精神的問題から極められない方、年齢等の問題、体力の問題等からこういった身体動作訓練に制限がかかる方が要る事を理解しなければならない。

そうなると、最低限の身体動作訓練を行い、凶悪犯罪に備えて、必ず護身具訓練、防護盾訓練、身の回り品を使用した武器術訓練、常日頃からの危機管理訓練を行う事が重要であると思う。

これがSSRセルフディフェンスで行っている「世界最先端を行く革命的護身術」である!

以上。


最後に巷の護身術が如何に間違っているか、正すための動画を公開する。超実践護身術を教えているAIMアカデミーでの様子である。

↓向かって左ナイフを持った大柄な人間が講師、右は武道経験があるのだろう、巷の諸護身術に似たテクニックを披露している。開始30秒、ナイフ刺し1分10秒、必見である。

  


  答えは滅多刺し!

↓こんなナイフ技術を持った人間とやり合えるのか?よ~く胸に手を当てて考えてみてほしい。 愛知県豊明市の一家惨殺事件のように大陸の人間(軍歴のある者が契約殺人、強盗や窃盗団に身を転じる)が絡んでいると噂される事件もある。

  






体術だけでは命がいくつあっても足りない! いい加減、護身具を使おう(笑)。



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